Study Abroad 10周年記念 OB・OGメッセージ

2014.08.23

2004年に開始されたSAプログラムは、すでに10年以上の歴史を有し、優れたビジネスパーソンを社会に送り出してきました。10周年を機に、在学中にSAプログラムに参加し、現在社会で活躍する経営学部OB・OGの方から、これからSAプログラム参加を検討されている皆さんにメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

 

■ 森山 周平 さん (2004年度SA・カリフォルニア州立大学イーストベイ校)

moriyama私は、SAプログラムに参加したことで、アメリカの文化、生活環境、気候に魅了され、法政大学を卒業してからこれまでずっとアメリカ (Hawaii・South California) で生活、仕事をしています。主な仕事内容としては、日本をはじめとするアジア各国からの食品、食材を輸入、販売しています。顧客の多くは日本人、日系人を中心とするアジア人が多いため、アメリカで仕事をしている感覚があまりない時もありますが、多くの人に日本食を広く知ってもらいたいという信念の基、日々精進しています。

アメリカで生活することは、想像していた以上に大変です。SAに参加したことによってアメリカの良さに気づいた反面、アメリカで生活することによって日本の良さに気づかされた事も多々あります。そういった意味でも私の人生のターニングポイントは間違いなくSAに参加したことです。SAに参加したことによって、視野が広がり、それまでと考え方が180度変わりました。様々なきっかけを与えてくれたという意味で、本当に参加して良かったと思っています。

 

■ 田中 法臣 さん (2004年度SA・カリフォルニア州立大学イーストベイ校)

tanaka私は、「世界を舞台に活躍できるビジネスパーソンになりたい」という夢を実現するために、SA第1期生としてカリフォルニア州立大学イーストベイ校に留学しました。私にとってSAプログラムは、夢に向かっての第一歩になったことは間違いありません。現在、私は自動車メーカーでグローバルマーケティング本部に所属しており、世界中のお客様に向けた広告宣伝物件制作(TVCF、Web素材、カタログなど)を担当しています。仕事内容としては、海外のマーケットで異なる様々なニーズを的確に捉え、お客様との最適なコミュニケーションを考えるといった「グローバルマーケター」と「広告宣伝パーソン」としての2つの側面があります。現在は、日本から海外マーケットを支援するという役割を担っていますが、今後機会があれば海外駐在し、現地マーケットを直接支援したいと思っています。

世界の自動車メーカーに対して持続的な競争優位を構築するために、当社でもグローバルマーケティング活動の積極的な推進が求められていることを肌で感じています。そのような中、グローバル人材として世界中のカウンターパートと対等に仕事ができる能力の開発とマーケティングに関する専門知識の習得を目指し、大学院(経営学博士前期課程)への進学を決めました。現在は、社会人と学生としての2つの顔を持ち、「世界を舞台に活躍できるビジネスパーソン」を目指して刺激的な日々を送っています。

 

■ 伊藤 吾多 さん (2005年度SA・ネバダ州立大学リノ校)

ito私の人生の分岐点はSAプログラムでした。 「言葉の壁・仲間の大切さ」という今の自分にも繋がる大切なことに気がつくことができたのもSAプログラムに参加したことがキッカケになりました。言葉の壁についてですが、これは伝える気持ちがあれば言葉(言語)というツールを使わなくても伝わるということを実感しました。現在でも仕事で英語を使う機会が多く、この“伝える”という気持ちは今でも大変活かされています。

仲間の大切さについてですが、私はSA中に学生寮で現地人とルームシェアをし、交流を深め、お互い一生の財産となるような出会いをすることができました。この経験を活かし、帰国後すぐに東京都のビジネスプランコンテストに応募しました。ここでSAプログラムでの経験から“シェアハウス”と“外国人向け住宅”いう事業を思いつき、プレゼンテーションを行い、優勝することができました。賞金の300万円を元手に3年生の11月会社を設立し、今でも設立当時の想いを胸に日々精進しています。もしあなたが、何かキッカケが欲しいのなら、私の人生を変えたSAプログラムは絶対に挑戦するべきプログラムだと思います。

 

■ 木村 俊介 さん (2005年度SA・ネバダ州立大学リノ校)

kimura私がSAプログラムについて、興味を抱いたのは大学2年生の始めでした。当時、私は国際経営論を専攻とする洞口ゼミに入ゼミしたばかりでした。洞口ゼミでは、多くの諸先輩方がSAプログラムを通じて留学を経験されており、「SAプログラムは、単位認定型の短期留学で、留年をせずに留学を経験することができる」と、教えていただきました。「留学」=「留年」という固定観念から、留学に高いハードルを感じていた私にとって、SAプログラムの存在は大変興味深く、すぐに参加を希望したのを覚えています。

SAプログラムでは、文化の違い、プレゼンテーションスキルなど、多くのことを学びましたが、特に現地の大学生の積極性には衝撃を受けました。自分の意見を物怖じせず、堂々と主張し合う姿に憧れ、帰国後は外資系企業への就職を目指しました。大学卒業後、日本IBM株式会社に就職をし、経営コンサルタントとして仕事をしていく中で、より大きな社会の動きに興味を抱き、大学院に進学し、公共政策を学びました。大学院では、多くの留学生と共に諸国の政策の是非について学びました。国によって異なる様々な政策について学ぶ中で、SAプログラムで培った経験や友人達は、私に多くの知見を与えてくれました。SAプログラムは、私にとって国際社会と関わる初めての経験であり、大学時代に得た非常に有用な経験の一つとなりました。

 

■ 阿部 日出実 さん (2008年度SA・カリフォルニア州立大学イーストベイ校)

abe私は6年前にSAプログラムに参加しました。留学中は、毎日の予習・復習に加え、レポートやプレゼンテーションの準備等で、とてもハードでしたが、英語だけを勉強できる環境や、外国人の友人とのコミュニケーション、寮生活など、何もかもが新鮮で充実した日々を送ることができました。

帰国後は、積極的に選択科目のビジネス英語や英文学を履修し、ゼミは国際経済学を専攻するゼミに入りました。卒業後は、専門商社にて営業事務を行っていましたが、もう一度英語を勉強し、海外で生活したいという気持ちが高まり、会社を退職し、昨年ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡りました。現地にて、児童英語講師の資格を取得したことを活かし、近い将来、日本の子どもたちに英語を学ぶことの楽しさを教えていきたいと思っています。約3ヶ月のSAプログラムでしたが、その後の私の考え方を大きく変えるきっかけとなったため、あの時、あの年齢で留学に行くチャンスを得られたことに本当に感謝しています。

 

■ 広瀬 徹 さん (2008年度SA・カリフォルニア州立大学イーストベイ校)

私は英語をもっと勉強して、世界の色々な国の人と話してみたいと思い、SAプログラムに応募しました。自分の英語力で海外での生活が支障なく行えるか非常に不安でいっぱいでしたが、現地では良き仲間と巡り会うことができ、皆で助け合いながら勉強し、楽しみ、無事に帰国することができました。

SAプログラムを通して学んだことが大きく3つあります。1つ目は、海外で生活できるという自信がつきました。日本語が全く通じない環境で3か月生活することができたので、今後海外で生活しても大抵は大丈夫だと思えるようになりました。2つ目は、視野が広がりました。海外の人々と話すことで、価値観の違いや考え方の違いが分かり、より多面的に物事を考えられるようになりました。3つ目は、日本のことをよく知ることができました。日本人として日本で生活していても、意外と日本のことを知らないことに気が付きました。海外と比較することでより鮮明に日本の良さを知ることができました。

大学卒業後、一般企業に入社しました。現在はグローバル人材としての経験を積むためにJICAの民間連携プログラムに挑戦する機会を頂き、インドネシアのゴミ問題を改善し、持続可能な社会づくりに貢献する為の勉強をしています。今思えば、SAプログラムへの参加がグローバルキャリアへの第一歩だったと思います。これらの経験を糧として、これからより一層世界で活躍できるよう、日々仕事や勉強を楽しんでいきたいと思います。

 

■ 生嶋 拓己 さん (2010年度SA・カリフォルニア州立大学イーストベイ校)

ikushima今は製薬会社の営業(MR)として、日々精進しています。正直、社会人として働くということは想像以上にハードです。配属先も生まれ育った東京から離れ、くじけそうになったことも一度や二度ではありません。しかしながら前向きに仕事に取り組めているのは大学2年次のSAプログラムでの体験のおかげだと思っています。周りに流されがちで、どちらかと言えば草食系男子の私でしたが、大学生活で何か取り組まなければと考え、挑戦したのがSAプログラムでした。

現地では、授業はもちろん、日々の生活でも、自分の言いたいことが十分に伝えられず、本当に大変な日々を送りました。そんな苦しい日々を支えてくれたのが一緒に留学した仲間です。学生数の多い大学で、同じような価値観を持つ仲間に出会えたことは帰国後の大学生活にも大きな力となりました。厳しい就職活動も、彼らと支えあい、何度もディスカッションを重ね、楽しみながら乗り越えることができました。卒業後、それぞれが進んだ道は異なりますが、皆の近況報告を聞くことは楽しみの一つであり、自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

SA参加にあたり、いいろいろと支援をしてくれた両親、常に相談に乗っていただいた経営学部の職員の方には大変感謝しています。そういった方々に、今後少しでも恩返しができるよう仕事に励みたい、このようにSAプログラムで得た体験は、仕事に取り組む私の大きなモチベーションにもなっています。